久々の現代的な書籍購入

大学院時代は、古い本(19世紀の英文、中文)を求めていたものだが…ブログ開設を勧めてくれたヨーロッパ留学中の友人が、フェミニズム必読の書と言っていた(気がする。酔っ払っていたため、正確な言葉は覚えてなくてすまん)本を買ってみました。私も概要は以前から知っていたのだが。もちろん酔っ払いながら読める翻訳で。

ハウスワイフ2.0

ハウスワイフ2.0


最近裁縫にはまっている私自身がハウスワイフ2.0かどうかはさておき、自分と重なる部分もありそうだし、非常に現代的な問題を取り扱った書と思われる。目次だけで大体のことは分かってしまったので、まだ読み進めてはないが、昨今の日本でも専業主婦を望む女性が増えているとも聞く。

私自身、母親が専業主婦(子供の学費や仕送りを賄うために途中からパートもしていたが)で、それなりに楽しそうな思い出がある。私自身、そんな母親を見て育ったので、中高時代も、夢は外交官と言ったり有閑マダムと言ったりしていて、いつも矛盾を抱えながら生きてきたようなものだ。

大学卒業後は、民間企業で営業職をやった後、23才で結婚。相手の勤め先が田舎過ぎたのと、会社の旧態依然としたパワハラセクハラぶりに嫌気がさしたのとで、思い切って退職。リーマンショックによる田舎ひきこもり期間を経て、親の事情で進学を諦めた大学院に入学したが、妊娠出産により物理的に東京に通い続けることが困難となり退学→とりあえず育児に専念、というのが現状。

我ながら首尾一貫しない人生を歩んできたものだし、今の生活が完全理想かと言われればそういう訳でもなく、自分自身で稼ぎたい気持ちもまだまだ残っている。しかし、専業主婦となっても「子供だけが生き甲斐だった母親のようにはなりたくない」という気持ちだけはずっとあるように思う。できれば、プラスαのある主婦でいたいとか。

私は保守派というほどではないのだが、やはり体力面では男性の方が優れているし、短かったけれど東京のサラリーマン生活も経験して、もうこんな生活はごめんだな、とは強く思った。私が体育会系じゃなかったのもあるが、ヒールで飛び込み営業も頑張って仕事もらってきたけど、得意のカラオケで銀座でも頑張ったけど…とにかく疲れ過ぎるのである。この状態で出産育児も…というのは、今から考えても絶対に無理だし、退職を後悔はしていない。また、料理をはじめ家事も嫌いではないので、全く完璧ではないしグウタラな一面もありつつ、主婦という仕事はそこそこ向いているような気もしている。

しかし、幼い頃からやっていた音楽&お勉強、大学時代から始めた料理&最近始めた裁縫と、趣味レベルなら幅広くも思えるのだが、一体何を目指しているのか、自分でも分からなく思えてくる。そんなことなら、専門的な勉強に徹して、それを糧に起業(ex. ピアノの先生)でもした方がよかったのではないかとも思える。私が今できることといえば、自分が勉強してきた知識を娘に手ほどきする、くらいだ。何も世界が広がらないではないか。

母親は私を医師にしたかったのかもしれないが、私は娘に平和な家庭生活を送れる女性になってほしい、という想いしかない。しかしそれに反して、またしても私の幼い頃のような「お勉強好き」の子供になりそうな片鱗を見せているのが現状である。矛盾だらけの人生は、まだまだ終わりそうにない。