モンテッソーリのおしごと

今朝も出発前に「ずっとおうちにいたい」などと、ぐずぐず言っていた娘ですが、仕方なさそーな顔をしながらも無事にバイバイ。ちょっと早めにお迎えに着いて玄関にいたところ、ホールから教室に戻る娘に遭遇。先生と手をつなぎながら「たのしかった」などとお話していました。今日は、もうすぐ「時の栖」にやってくるポップサーカスのピエロが、幼稚園に遊びに来てくれる日だったので、そのことかと思われます。

途中で私に気がついて「ママ!」と言ったものの、泣きながら駆け寄るとかいうことはなく、「今日は泣かなかったよー。ティッシュ使わなかった」と言いながら2階の教室に上がって行き、5分ほどして、帰りの会をちゃんと済ませてから階段を降りてきました。何気ない一コマですが、幼稚園という場所でちゃんとやっているんだなあと感動ものでした。トイレもちゃんと行けたそうです。

幼稚園では、登園して1時間ほどは決まってモンテッソーリの「おしごと」に取り組みます。教室の棚にいろいろな作業セットが置かれていて、自分のやりたいものを選んで机に持って行き、好きなだけやります。満足したら、きちんと元の場所に戻し、また別のおしごとを選びます。騒いだり、他の人の邪魔をしてはいけないと決まっています。

モンテッソーリ教育では、子ども自身に内在する自発的な成長意欲、自立心を最も重んじるそうで、できる限りのことは自分でやらせます。例えば、私が夏期保育中に見たところでは、ハサミでチョキチョキ刻んだ画用紙を、子ども自身が封筒にしまい(フタを折る所まで教える)、教室の隅に置かれている名前スタンプと日付スタンプを封筒に押させます。スタンプは、押した後、置いてある雑巾でちょんちょんと綺麗にすることまで教えます。また、糊は必ず台紙の上で塗らせますが、おしごとが終わったら台紙に付いた糊を、雑巾で綺麗に拭くことも指示していました。案外、子どもはそういう作業が好きです。子どもは毎回同じように繰り返される「秩序」が大好きなので、一度教えてもらうと、次からは自分でやります。

また、モンテッソーリなのか躾なのか分かりませんが、椅子のしまい方まで先生が教えていました。机を出入りする時は必ず椅子をしまわせますが、ズリズリと引きずるのではなく、両手で軽く持ち上げてしまうよう手本を見せて教えていました。一見窮屈な感じもしますが、不思議と子どもは同じことを繰り返せるようです。特にうちの娘は秩序感を好むことに気がついていたので、この幼稚園は合うと思っていました。今日寄った児童館でも、椅子をそのようにしまっていました。

今日は泣かなかったから、たくさんおしごとができたそうで、スタンプの押された封筒に、大量の切り刻まれた画用紙が入っていました。嬉しいは嬉しいけれど、捨てるのも悪いしどうしようかな。。